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2021年度総会・第1回研究会(合評・趙景達『近代朝鮮の政治文化と民衆運動』)のご案内

 アジア民衆史研究会2021年度総会、および第1回研究会を下記の要領で開催いたします。

概要

日にち:2021年8月21日(土)

時間:

  • 会員の方にご参加いただける総会は 11:00~12:00
  • どなたでもご参加いただける研究会は 13:00~17:55

場所:オンライン開催(Zoomを使用します)

主催:アジア民衆史研究会

総会

主な議題

  • 2020年度活動報告および2021年度活動計画
  • 2020年度会計決算および2021年度会計予算

申込み方法

会員のみなさま宛に直接、参加方法をご案内いたします。

研究会

テーマ

趣旨文

 朝鮮近代史を主なフィールドとして、東アジア史の全体構造と、民衆史の方法を問い続けた趙景達氏が、昨春『近代朝鮮の政治文化と民衆運動』(有志舎、2020年)を上梓されました。本書において趙氏は、新たな方法的視座を明快に打ち出しています。それは、近代移行期の朝鮮社会を「政治文化」を基軸に捉えなおす、という視座です。趙氏は、「政治文化」の長期的波動という発想によって、朝鮮王朝成立時から植民地下の三・一運動までの朝鮮社会を動態的に把握しつつ、民衆の営為と運動の歴史を丹念に解き明かしています。加えて本書においては、それらを日本と比較するという視点が貫かれています。「政治文化」の比較は、統治体制にはじまり、近代の食生活や三・一運動/米騒動など、民衆の生活・運動・意識の次元にまで及んでいます。
 民衆史の視点から「政治文化」論を試みる本書は、東アジア民衆を叙述するという困難な課題に対して、方法論的な示唆を与えています。そこで本会は、著者をお招きして、本書の合評会を企画しました。評者は、中国史の藤谷浩悦氏、日本史の大月英雄氏・藤田貴士氏にお願いしました。「政治文化」を視座として近代移行期の統治体制と民衆運動をとらえる本書の方法の有効性、そしてそれが可能にする比較史の可能性などについて、率直な意見交換の場となれば幸いです。

報告者

藤谷浩悦大月英雄藤田貴士

タイムテーブル

  • 13:00 開会挨拶
  • 13:05 藤谷報告
  • 14:00 大月報告
  • 14:55 藤田報告
  • 15:50 著者からのリプライ
  • 16:20 総合討論
  • 17:50 閉会挨拶

申込み方法

8月20日までに、【研究会】参加申込みフォームよりお申し込みください。

ご入力されたメールアドレスへ、8月20日に招待メールをお送りいたします。

注意事項

  1. ホストが認めた者以外の録音・録画は禁止となっています。
  2. 報告者の研究成果を剽窃するなど、研究倫理に反する行為を行わないことを求めます。
  3. 会の運営に支障をきたすと判断した場合、ホストの権限で強制退出させる場合がございます。  

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