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5月, 2019の投稿を表示しています

『アジア民衆史研究』第24集を発行しました

『アジア民衆史研究』第24集を発行しました。 一般の書店・ネット書店等での取り扱いはございませんので、ご購入をご希望の方は、事務局までお気軽に お問い合わせください 。一冊2,000円、および送料(実費)にてお送りします。 なお2019年5月25日・26日に開催される 歴史学研究会大会 の書籍展示、および6月6日の 2019年度第一回研究会 にても、 バックナンバー も含め頒布しています。ぜひお立ち寄りください。 アジア民衆史研究 第24集 中嶋 久人・深谷 克己「序文」 2018年度 第1回研究会 自由論題報告 江永博「史跡名勝天然記念物と1930年代の植民地台湾社会」 韓梨恵「植民地朝鮮における青林教の活動―布教内容に着目して―」 土井雄貴「国民精神総動員運動における建国奉仕隊と日の丸弁当―「聖地」奈良を中心に―」 2018年度 第2回研究会 シンポジウム 工兵と新聞記者がみた19世紀朝鮮 趣旨文 青木然「原正忠「韓行日記」からみる壬午軍乱と朝鮮観」 原正忠「韓行日記」翻刻 中川未来「日清戦前の朝鮮経験と対外観形成―在朝日本人・地域社会・居留地メディア」 金山泰志「<コメント>対外観研究の課題」 討論要旨

2019年度第1回研究会へのおさそい

アジア民衆史研究会 2019年度第1回研究会を、以下の要領で行います。ぜひご参加ください。 アジア民衆史研究会 2019年度第1回大会 日時 2019年6月8日(土)  13時開始 会場 明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー  8階 1084教室 *事前のお申し込みは必要ありません。 *当日はレジュメ代として500円をいただきます。 報告 宮本司(明治大学)「竹内好の「翻訳」論について――『中国文学』誌上における「翻訳」論争の検討を中心として」 本報告では、「大東亜戦争と吾等の決意」(1942 年)、『魯迅』(1944 年)、「近代の超克」(1959 年)、「アジア主義の展望」(1963 年)などで知られる中国文学者、竹内好(1910-1977年)の「翻訳」論につき検討を加える。具体的には、『中国文学』誌上にて、1941 年に展 開された吉川幸次郎(1904-1980年)との「翻訳」にまつわる論争を考察対象とし、その論争がたどった道筋や論点を、当時の状況に即しつつ時系列的に整理する。また、従来あ まり顧みられなかった個々の「訳文」をも含めた具体的な事象の検証から、竹内好の「翻訳」論の全体像の帰納を試みる。そして最後に、その「翻訳」論と彼の戦後の諸言説や「中国」観との間にある関係性についても論じようと思う。 宮崎智武(明治大学)「創氏改名の政策構想とその「挫折」」 本報告は、1940 年に植民地朝鮮で行われ朝鮮人に多大な苦痛を与えた創氏改名政策の政策構想を再検討し、そこで浮かび上がった政策構想は、朝鮮人を届出に向かわせていく中で「挫折」させられていたのではないかとするものである。 従来80%という高い届出結果を得たことは、総督府権力の強大さを示すものであり、総督府にとっては「成功」と評価されてきた。しかし予算文書や議会への説明文書を検討していくと、そもそもそのような多い届出を求めることが狙いであったのではなく、むしろ非体制協力的な者の届出は抑制し、朝鮮人を分断しようとしていた政策であったことが浮かび上がってくる。そしてこの構想は、初期には朝鮮人の不届、末期には逆に届出を行う朝鮮民衆によって「挫折」させられていったのである。 李豊海(朝鮮大学校)「在日朝鮮人労働組合