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国際シンポジウム「18-19世紀近代移行期の東アジア民衆」開催についてのご提案とお誘い

関係各位

 私達は、アジア諸地域の民主運動史・民衆生活史・民衆文化史の研究にたずさわる者として、近代移行期のアジア民衆の生き方・力量を相対的に認識するにはどうしたらよいかということを年来考えてまいりました。そこでまず、私たちは韓国・中国の研究者と意見交換の場を持ちたいと考えました。さいわい、私達の研究会は、91年に韓国のソウルで歴史問題研究所の方々と、93年に中国の南京で南京大学歴史研究所の方々と研究交流を行うことができ、興味深いフィールドワークも体験いたしました。この二度の研究交流体験を通じて、上記の認識を深めるためには、韓国の研究者、中国の研究者、日本の研究者がそれぞれの研究成果を持ち寄り、同じ場所で民衆像の特徴を相互に提示し、比較しあいながら、その影響関係・波及関係などを検討することが、ぜひ必要であるという気持ちを強めるにいたりました。

 この度、私たちのこのような認識に対して、早稲田大学から助成費(国際共同研究)を得られることになりました。日頃自国史の研究をすすめている三国の研究者が一同に集まって、それぞれの言語を用いて報告と討論を行うことは、きわめて重要で意義のあることと存じます。そして各位も同様のお考えをお持ちのことと存じます。そこで以下の企画・シンポジュームに奮ってご参加いただきたく心からお誘い申上げる次第です。僭越ですが、早稲田大学(主催者)の資金と国際会議場を使用いたします関係上、期日、規模、人数等についての条件がありますので、開催の大枠を以下の通りとさせていただきます。

題目 国際シンポ「18-19世紀近代移行期における東アジア民衆」

期日 1997年8月2日(早稲田大学国際小会議場での30-60人規模の専門家会議)

       3日(早稲田大学国際大会議場での400人規模のシンポジウム)

       4日(千葉県佐倉市国立歴史民俗博物館と義民史跡見学、30-50人)

引用:「アジア民衆史研究会会報」創刊号、アジア民衆史研究会発行、1995年12月1日。

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