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澤井啓一さんが『日韓民衆史研究の最前線』評論文を歴研に寄稿されました

『歴史学研究』2017年1月号に、 澤井啓一さん による アジア民衆史研究会・歴史問題研究会編『日韓民衆史研究の最前線 新しい民衆史を求めて』 に対する評論が掲載されました。「民衆史」を論じつつ、日本と韓国での異なった「通俗化」の様式という問題を提起する、鋭く、そして熱のある論考です。ぜひお手にとってご覧下さい。 『歴史学研究』2017年1月号 No.953 批判と反省 澤井啓一「夢から覚めて、人は何を想う──『日韓民衆史研究の最前線──新しい民衆史を求めて』の読後感想──」 アジア民衆史研究会・歴史問題研究会編『日韓民衆史研究の最前線 新しい民衆史を求めて』(有志舎、2015年) 目次 はじめに(深谷克己) 第I部 方法論をめぐる葛藤 一 メディアを利用しての民衆史研究(須田 努) 二 民衆運動史研究の方法(趙景達) 三 東学農民戦争に対する新しい理解と内在的接近(裵亢燮、鶴園裕・飯倉江里衣訳) 第II部 多様な民衆像 一 東学の布敎と儒敎倫理の活用(李京遠、趙景達訳) 二 一八九四年 東学農民軍の郷村社会内での活動と武装蜂起についての正当性論理(洪東賢、伊藤俊介訳) 三 甲午改革における警察制度改革と民衆の警察認識(伊藤俊介) 四 足尾鉱毒反対運動指導者田中正造における「自然」(中嶋久人) 五 民衆の徴用経験(佐々木啓) 六 産業化初期の韓国における労働福祉制度の導入と労働者の対応(張美賢、金 鉉 洙 訳) 第III部 マイノリティからの視点 一 マイノリティ研究と「民衆史研究」(檜皮瑞樹) 二 民衆の暴力と衡平の条件(張龍経、伊藤俊介訳) 三 神戸の港湾労働者と清国人労働者非雑居運動(青木然) 四 孤独な叫び(蘇賢淑、金鉉洙) 五 「貞操」言説の近代的形成と法制化(韓奉錫、久留島哲 訳) 六 奄美諸島における「周辺」型国民文化の成立と展開(高江洲昌哉) 交流の歩み アジア民衆史研究会二五年の「回顧と展望」(鶴園裕・中西崇) おわりに(中嶋久人)